「ロスチャイルド」ってよく聞くけど

ロスチャイルド家とはユダヤ系の世界的な金融の財閥で、その存在は伝説的ですらあります。銀行家として成功したマイアー・アムシェルは、18世紀末から19世紀にかけて、国際的な金融王国を作り上げました。その手法は、5人の息子たちにそれぞれフランクフルト、ウイーン、ロンドン、パリ、ナポリで銀行業を拡大させるというやり方でした。彼らはとても商才に長けていて、大陸諸国の金融市場をほぼ独占してあやつったといわれています。

またヨーロッパに工業化が始まると、オーストリアとフランスの鉄道業、イギリスの保険業などの会社設立にも大きな役割を果たしたそうです。世界的な大企業を傘下に収め、あまりに莫大な資産を持ち世界経済に影響を与えてきたためか、国際的な秘密結社と言われるフリーメーソン組織にも関係していて、水面下から世界の政治や経済をあやつっていると言われています。

ロスチャイルド家はもともとユダヤ商人の家系で、「キリストを売ったユダヤ人」ということで忌み嫌われてきました。彼らは自由に職業を選択することもできず、人々に卑しめられてきた金貸し業しかなかったということでした。しかし素早い情報収集を武器に、金融業として宮廷御用商人にまでのし上がりましたが、ナチス・ドイツの台頭により、「世界支配をねらう悪の黒幕」として徹底的に反ユダヤ主義のプロパガンダに使われました。フランクフルトのユダヤ人居住区(ゲットー)に隔離さられ、迫害を受けてきたと言われています。

インターネットで「ロスチャイルド」と検索すると、どこまでが本当なのかわからないような記事もいっぱい出てきます。いわく、「日本人の知らない恐るべき真実」だの「ロスチャイルドの密謀」だの、意味ありげな恐ろしげな表題が並びます。戦争ビジネスで莫大な富を持ち「死の商人」とも言われ、王族から貴族や投資家までを牛耳って、絶大な権力を持つという一族は、それだけで小説のネタにもなりますね。なんと日本の、あの坂本竜馬の黒幕もロスチャイルドが関係しているそうな!薩摩や長州に武器を提供していたのは長崎のグラバー氏であることは有名な史実ですが、グラバー氏は何とフリーメーソンの一員だったそうです。明治維新も彼らによって仕組まれた幕府転覆劇だといいます。その後も日本の政治にも深くかかわっていると言います。どうも俄かには信じられませんけど・・・。