日銀と金融政策

金融政策とは、日銀の景気の状況を見極めて物価の安定の為に行う政策です。月に1〜2回、日銀で金融政策決定会合が開かれ、金融政策にかかわるさまざまな調査の分析や企画の検討を集中的に審議を行って決定されます。この金融政策によって、景気の状況に応じて金利が水準になるように操作調節しています。

通常は景気が良いと預金やローンの金利が上がって、景気の過熱を抑えますし、景気が悪くなると金利はさがり、融資などをうけやすくなります。これは市場の需要と供給の関係で日銀がバランスを取っているものです。

日銀の金融政策には「公開市場操作」というものがあり、市中銀行と日銀の間で国債や手形などの売買を行って金融市場に出回るお金の量を調整するものです。景気が悪くなると、日銀は銀行が持っている債権や手形を買い取り、それぞれの銀行の日銀用の当座預金に振り込みます。そうすると残高が増えて銀行の資金に余裕が出てくるので、銀行が資金調達をする「短期金融市場」の需要が少なくなります。この市場の「無担保コール翌日物」という金利も当然下がりますが、この金利は「政策金利」として日銀が介入してコントロールし、いろいろな金融商品の目標値となります。

「無担保コール翌日物」とは金融機関のみの市場で、金融機関同士が「今日貸したり借りたりして、明日返してもらったり、返したりする」という、1日で満期を迎える担保を預けずに行う取引です。この金利は銀行の預金金利や貸出金利とも連動しているので、「無担保コール翌日物」が下がれば企業等への貸出金利も下がるのです。ちなみにどうして「コール」とつくかというと、「呼べばすぐ答えるほど短期」だからだ、そうですけど。

景気が良い状態が続いて物価が上がり過熱気味になったら、逆に債券や手形を銀行に買い取らせることで、お金の量が少なくなるように調節することで金利を上げます。ローンの金利が高くなったら、利用する人は少なくなるでしょうし、消費も抑えられて景気は落ち着いてきます。日銀はこのようにして政策金利を目標値として、それに近づくように金利をコントロールし、それは景気もコントロールすることになるのです。