金利の種類

金利にはいろいろな分類の仕方がありますが、「自由金利」と「規制金利」とでも分類することができます。「自由金利」とは銀行の普通預金や定期預金の金利のことで、市場の需要と供給に応じて、各金融機関が自由に決める金利のことです。日本銀行や政府などが金融政策によって決定する金利を「規制金利」といいます。

金融自由化がなされる以前は、預貯金や貸付信託等のほとんどすべての金融商品の金利が、規制金利となっていました。今では大部分の金融商品の金利は自由金利ですが、昔は銀行の預金金利なども日銀などが全て決めていました。そのためどの銀行の預金も皆同じとなり、銀行の倒産はないものの、あまり企業努力をしなくてもなんとかなっていました。今では金利は自由化され、各社がいかに良い商品を開発するか、資金をいかに利用するかを競う事は、経済発展のために必要である、と認識されるようになりました。

規制金利の代表的なものに、日銀が金融機関にお金を貸すときの金利である「公定歩合」がありました。公定歩合は銀行預金の金利の基準となり、公定歩合が上ると、銀行も企業や個人へ貸すお金の金利や預金金利を上げ、公定歩合を下げれば銀行も金利を下げていたのです。公定歩合で金利をコントロールしていたのです。

2001年からは公定歩合は「基準割引率及び基準貸付利率」と名前を変え、ごく一部を除いて、ほとんどの金融商品の金利は市場で決まる自由金利となっています。

期間別に分類すると「短期金利」と「長期金利」にわけられます。短期金利とは1年未満の定期預金金利や普通預金など、1年以内の金融商品に適用される金利の事で、短期金融市場で金融機関同士が資金の貸し借りを行う際の金利が基準となります。その際に無担保で借りて翌日には返す金利の「無担保コール翌日物」があり、短期金利の代表的なものです。この金利は銀行の預金金利を決定する際の基準となります。日銀は政策決定会合を開いて「無担保コール翌日物」の金利を政策金利の目標数値になるように誘導コントロールしています。

1年以上の金融商品に適用される金利の基準値となるのが長期金利です。長期金融市場には、企業が発行する株式を取引する株式市場や、国債や社債などを取引する公社債市場があります。長期金利は、短期金利をベースにしていますが、世界情勢や景気の動向や企業の経営状態などによって決まるものなので、日銀がコントロールすることはできません。長期金利のめやすになるのは、期間10年の国債の利回りです。10年物の長期国債の利回りが上がると、住宅ローンや車のローンなどの長期の貸出金利も、それに連動して上昇します。